偉大な指導者の伝え方
心に響いた一節を紹介します。
ブッダやモハメッド、孔子、老子のような偉大な指導者は、メタファーを使って自らの思想を一般の人たちにもわかりやすく伝えた。
イエス・キリストが優れた指導者にあることは(中略)イエスの愛のメッセージが時代を超えて受け継がれてきたのは、メタファーの使い方、換言すれば「たとえ方」が絶妙だったからだ。
いくらイエスでも、漁師のところへ行って「キリスト教徒になれ」といきなり言っただけでは、彼らの心を動かすことはできなかっただろう。「私についてきなさい。人間をとる漁師にしてあげよう」という語りかけが人の心に響いたのだ。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
イエス・キリストの言葉が、時代を超えて人々に感動を与え続けている理由を、「人間をとる漁師」という巧みなたとえを通じて説明している点が印象的です。ただ教えを押し付けるのではなく、聞き手にとって身近な表現を用いることで、より強く心に残るのです。これは現代のコミュニケーションにも通じる大切な考え方で、学ぶべき点が多いと感じました。
※「人間をとる漁師」という表現は、イエス・キリストが弟子たちを招く際に使った言葉で、イエスが漁師だったペトロ(シモン)とアンデレに「私についてきなさい。あなたがたを人間をとる漁師にしてあげよう」と語りかけた場面です。出典 名古屋柳城女子大学キリスト教センターホームページ https://www.ryujo.ac.jp/christcenter/archives/5365