「自意識」を変えるのも表現次第

心に響いた一節を紹介します。
私の考えるコーチ(注:本人が導き出した自身のメタファー)とは、友だちであり、心からあなたを気遣ってくれる人のことである。そして、あなたが最高の状態になれるように、骨身を惜しまずに手を貸してくれるが、あなたに楽をさせようとするのではなく、課題を与え成長を促そうとする人である。
コーチは豊富な知識と経験があるが、コーチは必ずしもあなたより優れているわけではない(これが「教師」となるとあなたより優れている必要がある)。(中略)
思うに、私の仕事は「成功を指南するコーチで、その人が心から望んでいることを素早く、簡単に実現させるための手伝いをすること」なのだ。
大企業の経営者でも、大学院生でも、主婦でも、ホームレスでも、大統領でも、みなコーチを必要としている。
このメタファーを使うようになってから、わたくしは自分に対する感じ方が変った。あまりストレスを感じなくなり、気が楽になって、誰とでも親しく付き合えるようになった。もう「完璧」である必要も、「人より優れている」必要もなくなったからだ。
そして、自分が楽しめるようになった時、人々に与える影響力も強まったように思う。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
「コーチ」という存在の本質を通して、自意識のあり方を柔らかく変えていく力を語っている。特に「完璧である必要も、人より優れている必要もない」と気づくことで、自分自身への過度な期待や比較から解放されるという点に深く共感する。自己成長は他者との競争ではなく、自分らしく前進するプロセスであるという価値観がにじみ出ている。そして、コーチとはただ教える存在ではなく、伴走し、成長を引き出す存在であるという定義に、温かさと信頼が感じられる。
自分のメタファーは何だろうか?何がいいかな。