“表現のニュアンス”を変えれば「見える景色」も変わる
心に響いた一節を紹介します。
人間関係で用いられるメタファーには、どのようなものがあるだろう。夫婦の場合、配偶者を「宿六」「ババア」「亭主」「愚妻」と言ったりする。私の知ってる人は、自分の夫のことを「悪魔」と呼んでいた。
もっと肯定的な呼び方もある。「愛しい人」「ベターハーフ」「人生の伴侶」「チームメイト」「運命の人」等等。
相手に呼びかけるときの表現のニュアンスをほんの少し変えるだけでも、相手との関係は変わってくる。
たとえば、「パートナー」ではあまり情熱的になれないが、「愛しい人」が相手なら大いに情熱を注ぐことができるだろう。
人間関係をどのように言い表すかは、自分自身がその関係をどう思っているかだけでなく、相手との関係そのものにも影響する。(中略)
メタファーを選ぶときは慎重に、かつ理性を働かせること。そして限界を感じさせるメタファーを耳にした時には、悪循環に陥らないように、すぐに新しいメタファーを見つけよう。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
メタファーは単なる比喩ではなく、私たちの感情や認識に深く影響を与え、ひいては人間関係そのものを形作っていく。だからこそ、言葉を選ぶ際には慎重になり、理性的に吟味する必要がある。もし、限界を感じさせるメタファーに気づいたら、悪循環を断ち切るために、積極的に新しい、より良いメタファーを見つける努力が大切だ。