“言葉の感性”が鋭くなるほど人生は面白くなる
心に響いた一節を紹介します。
どんな「たとえ」を使うかは、人によって違う。
ドナルド・トランプのインタビューを読んだときに気がついたのだが、彼は人生をよく「テスト」にたとえる。要するに、パスするか、落ちるか、二つに一つだというのだ。このような人生観を持つ人は、大きなストレスにさらされているに違いない。(中略)
また、人生が競争だと言う人もいるし、ある人にとってはゲームである。
マザー・テレサは、「生きるとは神聖なことだ」と表現していた。「人生は神聖なこと」だと信じていれば、畏敬の念をもって人生を生きようとするだろう。あまりはしゃいではいけないと感じもするかもしれない。
もし人生は「贈り物」と思えば、人生は驚きと喜びに満ちた特別なものになる。もし人生が「ダンス」なら、美しいもの、誰かと一緒に踊るもの、優雅で、リズミカルな、楽しいものになる。
いずれも、人生をよく言い表している。すべてメタファーに利点がある。ただし、決して万能ではない。だから、時と場合によって適切な表現を選べばよいのだ。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
今の時の人が現れて驚いたが、たとえを聞いて納得した。そして「言葉の感性」が人生をどれほど豊かにするかを改めて実感した。たとえ一つをとっても、その人の価値観や人生観がにじみ出ていて、とても興味深い。人生を「テスト」と捉えるか、「贈り物」や「ダンス」と捉えるかで、日々の感じ方がまるで違ってくる。自分自身の人生をどのように表現するか、改めて考えるきっかけを与えてくれた。「贈り物」が一番いいな。