メタファーはものを学ぶ手段としても有効
心に響いた一節を紹介します。
たとえば、「電気とは何か」ということについて学ぶ時に、「オーム」「アンペア」「ワット」「抵抗器」という普段あまり使わない言葉で説明されても、それらが互いにどう関連しているのか理解するのはなかなか難しい。
しかし、パイプの中を流れている水にたとえて説明してもらえば、電気のこともよくわかるのではないだろうか。
ブッダやモハメッド、孔子、老子のような偉大な指導者は、メタファーを使って自らの思想を一般の人たちにもわかりやすく伝えた。
イエス・キリストが優れた指導者にあることは(中略)
イエスの愛のメッセージが時代を超えて受け継がれてきたのは、メタファーの使い方、換言すれば「たとえ方」が絶妙だったからだ。
いくらイエスでも、漁師のところへ行って「キリスト教徒になれ」といきなり言っただけでは、彼らの心を動かすことはできなかっただろう。「私についてきなさい。人間をとる漁師にしてあげよう」という語りかけが人の心に響いたのだ。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
最近のベストセラーに「伝え方が9割」というものがある。その本でも次の3つのポイントを示している。①自分のお願いをそのまま言わない。②相手のメリットを考える。③具体的な言葉を使う。「メタファー」を意識すると相手にとっても自分にとっても良いことがおこりそうだ。