あいさつをかわす
心に響いた一節を紹介します。
(前文略)
“おはようございます”“おはようございます”。何気なくとりかわすこの朝のあいさつは、毎日の習慣のように、何でもないことのように思えたりするのだが、私たちは、もう少しあいさつの大切さを考えてみたい。“ゆうべは寒かったですね”というおたがいにいたわり合う気持ちから出たこのあいさつで、あるいは“毎度お世話になっております”というこの感謝の気持ちから出たあいさつで、おたがいの用件にはいる。仕事がスムーズに動き出す。だれが考え出したのでもない。私たちの遠い祖先から伝わってきたこのあいさつというものは、いわばおたがいの毎日の暮らしの潤滑油とでもいった尊い働きを果たしてているのである。
(中略)
あいさつにもいろいろとあろうが、要は、私たちはもっと、あいさつというものを大切にしたい。明るく朗らかに、あいさつをかわしあうことを心がけたいものである。
道をひらく 松下幸之助
業績のいい会社に出向くと感じることがあります。社員のあいさつがずば抜けていいことです。あいさつは気持ちいい。特に朝のあいさつはすがすがしいし、「さあ一日がんばろう」という気持ちにさせてくれます。おそらく、言葉のエネルギーが熱となっていくのでしょう。
あいさつは基本である事を、松下翁から改めて気づかせていただきました。