人間力とは「表現力」である―「何を語るか」より「どのように語るか」

心に響いた一節を紹介します。
なぜカリスマは人の心を惹きつけられるのか
言葉の中でもとくに強い感情や深い意味がこもっているとされるメタファー(暗喩)(中略)を理解するには、まず「シンボル」について知っておくべきことがある。たとえば、「キリスト教」と「十字架」のイメージは強く結びついている。キリスト教徒なら、十字架を見ると、その瞬間に好ましい感情が湧き上がってくる。二本の線が交差しているだけの形だが、十字架は多くの人たちにとって人生の支えであり、生き方そのものである。
今度はその十字架にひねりを加えてかぎ十字をつくり、(中略)これ以上おぞましいものはない。かぎ十字は「ナチ」という言葉そのものよりも強い影響力を持っている。
歴史を振り返っても、特定のシンボルが何かの感情の引き金になり、人間の行動を左右した例は少なくない。イメージや音、物体、行動、言葉など、さまざまなものがシンボルになり得る。言葉がシンボルであるなら、メタファーはより洗練されたシンボルと言うことができる。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
メタファーとは聞きなれない人も多い事だろう。暗喩として心の奥底にある、残るものとして考えるとよさそうだ。日本人に置き換えるとなんであろうか?神社の鳥居はそれに値しよう。読み進めると洗練されたシンボル「メタファー」に行きつくのか。楽しみだ。