懸命な思い

心に響いた一節を紹介します。
人生は坦々たる大道を行くが如し、という人もあれば、嶺あり谷あり起伏の連続、という人もある。いずれが真実か見る人によってそれはさまざまであろう。(中略)
しかし、もしもこれを神のような立場から見たならばどうなるか。おたがいに起伏の連続と見ているこの人生も、実はそれは起伏でも何でもないのであって、坦々たる大道ではないかということになるかもしれない。つまり、坦々たる大道として与えられているこの人生を、わが心眼ひらめかざるために、嶺あり谷ありと観じているのかもしれないのである。
いつの日か、この真実が見きわめられるであろう。けれども、今はただおたがいに、懸命にわが道を歩むほかないであろう。懸命な思いこそ、起伏があろうと、坦々としていようと、ともかくもわが道を照らす大事な灯なのである。
「道をひらく」 松下幸之助
毎日が苦労の連続だと思い悩んでいたとき、ふと立場を変えて考える。人工衛星であれば、そこから見たエベレストの山々もほんの皺程度に過ぎない。
この真実を見極めるには、道を照らすような懸命さが大事と。まずはその通りに行動だ。

この「言葉」から

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