“苦い感情”こそ大切なメッセンジャー 十の感情⑧無力感

こころに響いた一節を紹介します。
⑧無力感—「今のスキルは、必要なレベルに達していない」
「できて当然」のことができなかった時、私たちは、「自分が取るに足らない人間だ」と感じる。問題は、「自分は力不足かどうか」を判断する基準に全く公平さが欠けているケースが多いことだ。
無力感が伝えようとしているメッセージとは、「今のところあなたのスキルは、仕事に必要なレベルに達しない」である。あなたに必要なのは、情報、周囲の理解、戦略、ツール、そして自信である。

「無力感」という感情の解決策
①「私は本当に、無力感に打ちのめされるほど力不足なのか。それとも、ものの見方を変える必要があるのか」と、自分に問いかける。たぶん、あなたは自分に十分な能力があることを示すには、ダンスフロアでマイケル・ジャクソンばりの踊りを披露しなければならないと思い込んでいる。恐らく、その考え方が不適切なのである。
また、無力感を抱くのもしかたがない、と本当に思うとしたら、それは「もっとうまい方法を見つけなさい」というメッセージにほかならない。その場合の解決策は、自ずと明らかである。
②無力感を覚えた時こそ、「向上心」が真価を発揮する時だ。自分は「完璧」ではなくまたそうある必要もないと自覚しよう。その時間があれば、「よりよくなろう」と全身全霊で取り組もうと決意でき、そのことを決意した瞬間に、「自分にも十分に能力がある」と感じられるだろう。
③自分が不得手な分野でバリバリ仕事をこなしている人をロールモデルにして、コーチングをしてもらう。不得意なことをマスターしようという気持ちになり、ほんのわずかでも進歩があるだけで、向上心が湧いてくるものだ。
無力感に襲われると、絶望の罠にはまり、問題は永遠に解決しないと思えてくる。それは人生最大の嘘である。あなたは「能力がない」のではなく、「訓練が不足していて、技術が十分身についてない」だけなのだ。あなたには、どんなことでもやり遂げる能力が備わっているのだ。(後略)
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ

時折襲ってくる無力感を感じる人も多いのではないか。それはすごく当たり前の事であり、無力感を全く感じないという人の方がはるかに珍しいはずだ。そんなときにおまじないを唱えることで、気持ちがすっと楽になり、落ち着いて取組むことができる。そのおまじないは、「できる、できる、できる」。やってみて効果を感じてほしい。