「自分の背中を押してくれる記憶」を自在に引っ張り出せる人

心に響いた一節を紹介します。
あなたにはいくらでもお望みのデザインができる潤沢な参照データがある。しかも、データは毎日どんどん増え続けている。知性をはかる重要な指標の一つは、この参照データという布地をどう利用するかである。目隠しのカーテンを作るか、誰も到達したことのない高みへとあなたを運ぶ空飛ぶ絨毯を作るか。
あなたは、「自分の背中を押してくれる記憶」をいつでも自在に引っ張り出せるだろうか。
参照データの最も大切な役割は、「確信を与えること」だ。確信がないと、恐怖と疑念に苛まれながら生きていかなければならない。そんな状態では、うまく能力を発揮できない。(中略)
恐怖を感じるのは、そんなことを経験したことがなく、参照するデータが皆無だからだ。
赤ん坊が、灰皿に手を突っ込んで吸い殻を口に入れるのも、それが身体に悪いというデータがないからではないだろうか。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
布地の活かし方、空飛ぶ絨毯の話を知らなければ、それを作ろうとは思わない。思えない。多くを見聞きし知っていることは重要だ。さらに重要なのは、それらを掛け算することができるかどうかと思う。
掛け算をすることで、思いもかけない解決策となったり、魅力的な計画になったり、知らなかったリスクが見えてくることがあるものだ。
掛け算のものの見方を加えることで、確信はさらに強固なものになるだろう。