「私は大丈夫」—この信念ほど強いものはない

心に響いた一節を紹介します。
(前段略)
私のよき友人であるミケ・デーヴィスは、若い頃に酔っ払った勢いで、川の水の深さが六十 センチしかないとは知らずに橋から飛び降りた。その結果、首から下が麻痺してしまった。彼のような人から人生の素晴らしさや、生きていることの喜びを教えてもらうのだ。
もう一人の友人ダックスは、火事に遭い、全身に火傷を負い、失明したが、そのようなハンディキャップにも負けず、今は弁護士として活躍している。
(中略)
自らの苦難の物語を語ってくれる彼らに比べれば、出席者は誰一人として問題を抱えてなどにない。彼らが悩んでいた配偶者との諍いや子供の成績や会社の倒産、あるいは目標達成に失敗した経験などは、私の友人の話を聞いた瞬間に人生の一大事とは思えなくなる。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンス
人間の欲求、欲望には際限がなく、またそれがあくなき探求心、向上心につながってゆくものである。一方、それゆえ必要以上に他人や物への欲求、欲望が生まれる。我唯足知(われただたるをしる)。コップの水が半分の時、「もう半分しかない」ではなく「まだ半分ある」と思い、「大丈夫」を言い聞かせたいものである。