“最悪の経験”を「最高の学習」に変える
心に響いた一節を紹介します。
「最悪だ」と思っていた日々を、その気になれば「大切な何か」を教えてくれる貴重な授業だと考えられないだろうか。
あなたの「最悪な経験」について考えてみよう。その時のことを思い返して、得られるものはなかったか、考えてみよう。(中略)
もし幼い頃に虐待されていたなら、今のあなたは子どもたちの気持ちによく気がつき、虐待の連鎖を断ち切れるような大人になっているはずだ。もし自由のない環境で育ってきたなら、他の人の自由のために戦う気構えを持っているはずだ。もし十分な愛情を注がれずに育ってきたなら率先して愛情注ぐ人に育っているはずだ。
あるいは「最悪の」経験があったからこそ、新たな決断ができ、人生の方向を変え、ひいては運命を変えていくことができたのではないか。
最悪の日々こそ、実はあなたにとっての「最高の日々」だったのかもしれない。(中略)
ただ思い出して欲しいのは、何かを「失った」と感じるのは頭の中だけのことだ。この宇宙では「消滅」するものはない。ただ「形を変える」だけだ。
もし心に癒えない傷があるなら、それは自分がそこに「意味」を与えているからだ。あなたがやるべきことは、
「なぜこんなことが起きたのかわからないが、私は信じようと思う。いつの日か時がくれば、私にもわかるはずだ」
と自分に言い聞かせることだ。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
なんと心の救われる話なのだろう。「最悪」な経験は、運命を変える種になる。そして、「最悪」とは自分がそこにそのように「意味づけ」しているから。これがあったからこそ、これができる。親を失った経験、交通事故に遭った経験、失業した経験も今に生きている。だから命があって、今こうして生きている。感謝。合掌。