“心の畑“にまいて大切に育てたい「感情の種」⑨活力—エネルギーを使うことでエネルギッシュになれる

心に響いた一節を紹介します。
活力は非常に重要だ。あらゆる感覚は「身体」を通して感じるものだから、身体が健康で生き生きしてなければ話にならない。イライラする時、元気が出ないときこそ、基本を見直すべきである。呼吸の仕方も大切だ。ストレスを感じている人は呼吸が浅く、エネルギーを失っていく。正しい呼吸法は、健康づくりには欠かせない。
また、活力を充実させるためには、神経を休めるためにも、休息と充電が必要になる。
(中略)
じっと座っていても、エネルギーを節約することにはならず、逆に一番疲れを感じるのだという。人間の神経システムは、エネルギーを得るためには運動を必要とする。つまりエネルギーを使うことでエネルギッシュになれるのだ。
運動すると酸素が全身を駆け巡り、健康が増進されると同時に、精神的な活力も高まり、人生で遭遇するいかなる何代にも対応できるようになる。つまり、「活力」は情熱を失わないために必要なのはもちろん、どんな感情に対処するときにも欠かせないものなのだ。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ

「活力」こそが生きる力を高める鍵である。全ての感覚は身体を通して経験されるため、身体が健康で躍動していることが根本的に大切である。気分が優れない時や活力が失われた時こそ、呼吸法のような基本的な要素に立ち返ることは、すぐに取り入れられる考え方。とりわけ心に残ったのは、「エネルギーを温存しようと静かに座っていても、かえって疲労を感じる」という指摘だ。人間の神経システムが活動によってエネルギーを得る、つまり「エネルギーを消費することで活力が湧く」という一見矛盾した事実は、私たちが抱きがちな常識を覆し、活動的な姿勢の価値を改めて教えてくれる。
運動が身体の健康を増進するだけでなく、心の活力を高め、人生で直面するあらゆる問題に対処する能力を育むということは、大きな励ましと期待に映った。情熱を維持し、あらゆる感情に対応するための土台としての「活力」はやはり「健康」の中に宿っていた。