自分の感情・行動を「裏」で操っているもの
心に響いた一節を紹介します。
ずっと前から、私はたった一つのキーワードを変えるだけで、相手の感情がまたたく間に変わり、行動まで変化する例をいくつも目にしてきた。
何百、何千という人と仕事をしてきた経験から、断言できることが一つある。
にわかには信じがたいかもしれないが、普段使っている言葉(自分の気持ちを表現するたまに使っている言葉)を変えるだけで、たちどころに考え方、感じ方、生き方を変えることができるということだ。
(中略)一つの経験を言い表すのに、三人が使った言葉の違いだった。私は「怒る」と言い、CEOは「頭に来る」と言い、友人は「ちょっと癪にさわる」と言った。
(中略)その後何日も、私は友人の言葉遣いを真似て、感情の高まり方に違いが出るかどうか試してみるという考えにとりつかれていた。心底腹が立っている時に、「ちょっとカチンと来たね」と言ったら何がどうなるんだろうと考えただけでも、笑いがこみ上げてきた。(中略)
偶然見つけたこのツールに、私はますます魅せられていった。言葉遣いを変えると、経験の持つ意味合いも変わるのである。
私はこういう言葉を「変身ボキャブラリー(Transformational Vocabulary)」と呼ぶことにした。他の言葉もいろいろ試したところ、適切に言葉を使えば、いつでも気持ちを高めたり、落ち着かせたりできることがわかった。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
これは自分にとって素晴らしい発見だった。同じ経験でも言葉を変えて使うと、自分の気持ちをコントロールできる!それにはなによりもまずは、相手から言われたことや、そこで起きていることを冷静に見つめることである。アンガーマネジメントの6秒のインターバルのように。冷静な気持ちで、意識して言葉を選ぶと、なりたいような自分になれる。「へーんしん!」