自分が何気なく使っている言葉の影響力に無頓着であってはならない。
心に響いた一節を紹介します。
「怒り」「憂うつ」「侮辱」「不安」といった言葉を安易に使っていないだろうか。実際には「ちょっと難しい」程度のことが、間違った言葉のレッテルを貼ることによって「絶望的」なことになりかねないからだ。
(中略)「合意事項を反古にされた」という同じ経験を、私を「怒る」、CEOは「頭に来る」、友人は「ちょっと癪にさわる」と表現した。同じ経験をしても、「言葉の違い」によって、各人各様の「経験」が成立するのである。
そして、今までであれば「頭に来る」と言っていたことに「ちょっと癪にさわる」という言葉を使うようにするだけで、怒りが静まり、まったく違った経験として認識されることになるのだ。これが変身ボキャブラリーの神髄である。
要するに、経験と結びついた言葉が、そのまま経験になるのだ。
だからこそ、感情の状態を表現する言葉は慎重に選ぶ必要がある。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
言葉にはそれを引き付ける魔力があると聞いたことがある。同じことが起きても言葉の違いで、どんどんネガティブになっていく。そして「だって」、「でも」、「どうせ」、これらを知らず知らずのうちに枕詞にしていない使っていないだろうか。