ミュシュランはタイヤメーカー

ビジネスのヒントになる一節をご紹介します。

ミシュランはフランスのタイヤメーカーですが、レストランや旅行のガイドブックも作っています。(中略)当時は無料で配布されていたそうです。
1900年当時のガイドブックには、「このガイドブックの目的は、フランスを旅行し、自動車を駐車したり修繕したり、宿泊所を見つけたり、また、郵便、電報、電話などで連絡をするために必要なあらゆる情報を運転者に提供すること」という序文が掲載されていました。
タイヤメーカーが旅行ガイドブックを発行するのは、ちょっと不思議な気がします。しかし、レストランや旅行に行くのに車が使われタイヤがすり減れば、タイヤの消費が増えます。
つまり、タイヤを売るにはタイヤをすり減らす、すなわち車により乗ってもらえばいいわけです。そのためにミシュラン兄弟は当時発明されたばかりの自動車の使い道を提案するガイドブックを作りました。(中略)
ミシュランの場合、お客様はガイドブックによって新しい旅行というメリットが得られ、ミシュランにはタイヤの買い替えを促進できるというメリットがあります。利用促進の方法に無理がないので、お客様は気持ちよくタイヤをすり減らしてくれます。たとえその時点でミシュランのタイヤを使っていなくても、ガイドブックによってミシュランというブランドが刷り込まれるので、次はミシュランタイヤにしてくれるかもしれません。
タイヤを売るには「ドライブ」を売る~用途提案による需要創造~
バカ売れトレーニング 佐藤義典著

今や「格付け」の代名詞ともなっている「ミシュラン」。タイヤメーカーと知らない、もしくは同じ会社と思わない人の方が多いでしょう。100年以上も昔に、そこに用途提案のマーケティングが隠されていたなんて。
「自身の提供サービスは、お客様に何が用途提案できるだろうか?」

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