感情との付き合い方「四つのパターン」③競争
心に響いた一節を紹介します。
3 競争—“運に恵まれない自分”を自慢する
多くの人は、苦痛を伴う感情に込められた“前向きのメッセージ”には目もくれず、いやな気分に振り回されるがままになっている。(中略)自分がどんなに不幸な人間かを他人と競い合うようになり、「運に恵まれないこと」を自慢するようになったりする。
このような態度は何としても避けなければならない。効果的で、健全な感情の処理法は、「苦痛を伴う感情にもプラスの側面があることを知る」ことである。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンス
苦痛を伴う感情を「運に恵まれない」と誇るのではなく、その感情が持つプラスの側面に目を向けることで、私たちはより前向きになれる。例えば、悔しいという感情は「次こそは成功したい」という意欲に繋がり、不安な気持ちは「もっと準備をしよう」という行動力を引き出すきっかけになる。
苦しみを競うのではなく、乗り越えた経験を共有することが、自分にも周囲にも力を与えると実感できるでしょう。