感情との付き合い方「四つのパターン」①回避
心に響いた一節を紹介します。
(前段略)一般的な考え方に共通しているのは、「感情という摩訶不思議なものをコントロールする術はない」という誤解である。
ある種の感情から逃れるために、麻薬やアルコールに走り、過食やギャンブルに救いを生み出そうとする人もいる。
その挙げ句、うつ状態になってしまうこともある。すべての感情を押し殺しているうちに、感情のないロボットのようになり、人との絆がこわれ、大切な人を失ってしまうこともある。
一般に、感情との付き合い方には、次に挙げる四つの方法がある。
1 回避—“つらい目”に遭わないよう予防線を張る
誰でも、苦痛を伴う感情は避けようとする。そのため、そういう感情を引き起こすつらい状況に陥らないように予防線を張る。極端な場合は、すべての感情を押し殺そうとする。
たとえば、人から拒絶されるのが怖いと、人との付き合いそのものを避けるようになる。(中略)
しかし、このような態度では、その場ではつらい思いをしないですむが、長期的にみると本当に愛に満ちた、親密な関係、充実した人生を築くことは難しい。しかも、結局のところ、何も感じずにいられるはずがないのである。
それよりも、最初はいやだと思っていた感情にも、よい面を見出そうとするのが効果的な対処法である。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンス
いやだと思う感情を単に避けるのではなく、一旦、冷静に向き合い、その意味を見出すことが大切だ。ネガティブな感情の中にもポジティブな成長の種を見つける。この見出す力こそが、これからの人生をより深く味わうことに必要なのだと勇気づけられた。