“楽しい気分”になるのに「特別な理由」はいらない

心に響いた一節を紹介します。
(前段略)「感情の源」になっているのは何だろう。それはあなた自身である。
(中略)セミナーで、「誰が感情に責任を負うべきか」を考えさせる実験をした。このセミナーの会場は、(中略)一日に四回列車が通るたびに大きな汽笛が聞こえる。参加者の中には、この汽笛の音に苛立ちを隠せない人も出てきたので、私はこれを利用して面白い実験をすることにした。
「これから汽笛が聞こえてきたら、みんなでお祝いをします。汽笛が聞こえた時、どれくらい楽しい気分になれるか試してみましょう。楽しい気分になるには、それにふさわしい人や環境が必要だと思ってる人がいますが、そんなことはありません。『列車の汽笛がきこえたら、いつでも楽しい気分になる』というルールをつくれば、自然とそうなるんです」
そんなわけで、列車が通るたびに全員が立ち上がり、歓喜を上げ、大騒ぎを繰り広げた。知性が売り物の医者も弁護士もCEOも、ここでは別人のように騒ぎまくり、その後はみんなで大笑いしたわけだ。
この実験からわかることは、「何も待つ必要がない」ということだ。
楽しい気分になるために、特別な理由など必要はない。
ただあなたが、その瞬間に楽しい気分になればいいだけのことである。
感情の源があなた自身であるなら、いつでも楽しくしていればいいではないか。
誰しも、外に出ようと、何度も窓ガラスに体当たりを繰り返すハエのようになりたくはない。しかし、もしあなたが毎日、何かしらに苦痛を感じているのなら、今、この場で「ものの見方」や「感情とのつき合い方」を変えなければどんな努力も報われることはないだろう。
「アクション・シグナル」は苦痛という経験を通して、「今すぐ自分のやっていることを変えろ」と語りかけているのだ。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
毎日を輝かせる秘訣は、他でもないあなた自身の中にある。列車の汽笛に苛立ちを感じる代わりに、それを喜びの合図に変える実験のように、私たちはどんな瞬間も「楽しい」と感じる力を持っている。特別な理由や状況を待つ必要はない。楽しい出来事があったから笑うのではなく、笑うと決めたから楽しくなるのだ。そう気づいたとき、日常のどんな音や出来事も、自らの見方次第で祝福のサインに変えることができる。環境や立場に関係なく、感情は自分自身で舵を取ることが可能である。この瞬間から、自分の「感情の主導権」は自分で握ると決めたい。特別な理由がなくても、楽しい気分になってよいのだ。心が軽くなり、これからの一歩が楽しみで仕方ない。