人事をつくして

心に響いた一節を紹介します。
「人事をつくして天命を待つ」ということばがある。まことに味わい深いことばである。私心にとらわれることなく、人としてなしうるかぎりの力をつくして、そのうえで、静かに起こってくる事態を待つ。それは期待どおりのことであるかもしれないし、期待にそむくことであるかもしれない。
(中略)しかしいずれにしても、それはわが力を越えたものであり、人事をつくしたかぎりにおいては、うろたえず、あわてず、心静かにその事態を迎えねばならない。そのなかからまた次の新しい道がひらけてくるであろう。
こうした心境の尊さを人みなが知り、その境地をかみしめつつ、それぞれの人が、それぞれのつとめをつくしたならば、この世の中は、もっと静かになるかもしれない。
天命とは、これだけのことをつくしたから、これだけの結果が与えられるという、そんな計算の成り立つものではない。まして、私心多くなすべき人事もつくさずに、いたずらに都合よき成果のみを期待するのは、天命を知らざることはなはだしいといわねばなるまい。めまぐるしい利害の波の日々の中ではあるけれども、時におたがいに三省してみたいものである。
道をひらく 松下幸之助

「人事をつくして天命を待つ」最近仕事で結果を出している人の話に触れる機会がありました。彼の成功は、まさにこの言葉のとおりでした。翻って自分はどうであろうか、果たして人事をつくしているだろうか。松下翁の言う通り、三省してみようと思います。

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