太り気味の人は、なぜリバウンドしてしまうのか

心に響いた一節を紹介します。
自分が何者か分からなければ、取るべき行動も決断できない。価値観を確立することも信念を取り入れることも、ルールを作ることもできない。物事のよし悪しの判断もできない。
「自分が何者なのか」について、新たな信念を持つようになると、その新しいアイデンティティを支えようと、行動が変わり始める。
太り気味で、「私は太っている」というアイデンティティを持っている人も同じだ。そういう人はダイエットをして、短期間で体重を落とすが、すぐにリバウンドをする。「なぜなら私は太ってる」という「アイデンティティ」と「現実の自分の姿」を一致させようとするからだ。(中略)
太り気味の人は、「自分は太っている」というアイデンティティを、「自分は活動的で、健康で、スポーツマンタイプ」というアイデンティティに変えること。そうすれば、行動はもちろん、食事、運動にも変化がもたされ、必然的にやせていく。
このような変化は、言葉の上だけのごまかしに聞こえるかもしれないが、実際に“個人の真実”を根本から変えてしまう。
これまで何度も「人生を変えよう」としてきたものの、いつも長続きしなかったというのなら、行動や感情を変えていこうという挑戦が、「自分が何者であるか」という信念と矛盾していたからに違いない。アイデンティティの変化や拡大は、人生の質を根本的、かつ速やかに改善していくのだ。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
実現すべきこと、したいことを信念として思い描く。人間は、一貫性を保つということでは、正直で未完成な動物なのである。「自分が何者であるか」という信念を思い貫くことで、変化が生まれ、それが自分にとってよい方向に導いてくれる。もう「太っている」と思うのはやめよう。