人生が“混乱”する理由

心に響いた一節を紹介します。
「自分はこういう人間である」と信じている自己像と矛盾した行動を続けていれば、陳腐な表現ではあるが、「アイデンティティー・クライシス」のお膳立てをしているようなものだ。
ひとたび、このアイデンティティ・クライシスに襲われれば、人は混乱し、それまでの信念にも疑問を持つようになる。世界がひっくり返り、激しい苦痛を経験する。これが「中年の危機」を迎えている人に起こっていることだ。
こういう人は自分を若いと思っていて、たとえば、一定の年齢に達したこと、友だちの何気ないひと言や白髪などに大きな恐怖を覚える。
そして、これまでのアイデンティティなんとか維持しようと、絶望的な努力を重ね、(中略)自分の若さを証明するために、様々なことをする。
もし、自分の本当のアイデンティティをしっかり把握していれば、こうした危機を経験することはない。アイデンティティが年齢や外見といった「変化は避けられないもの」に依存していると、苦しむのは目に見えている。しかし、もし「自分は何者であるか」の認識に幅を持たせておけば、こうした危機にさらされることはない。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
とかく持ち物や外見に目が行きがちであるが、本質があってそれらがある。順番を間違えないようにすること。本質があれば、おのずと持ち物も光り輝くのであろう。
自分を見つめなおす時が来た。