無意識に残念な決断をしていないか
心に響いた一節を紹介します。
世の中にはよく考えもせず、無意識に決断する人が多すぎる。とくに、この三つの重要な決断(注:前回記事参照)を無意識に下すと、後で大変なことになる。そんな無意識に決断してる人を私は「ナイアガラ症候群」と呼んでいる。
人生を川にたとえると、多くの人はどこにたどり着きたいか考えもせず、ただ川の流れに身を任せてしまう。そうなると、目先の出来事や恐怖、障害だけに目を奪われてしまう。川が二またに分かれていても、(中略)、決める気もなく、ただ流れに乗っていくだけなのだ。
そんなふうにボーっと時を過ごしていると、ある日突然、流れ落ちるナイアガラの滝の轟音が耳に届いて、ハッと我に返る。そして、自分が櫂もないボートに乗り、滝まであと一・五メートルのところにいることに気づく。
この時点で「しまった」と思っても、もう手遅れだ。滝と一緒に一気に落下するしかない。その落下は、場合によっては感情的な落下だったり、肉体的・経済的な落下だったりする。つまり、あなたが今遭遇している困難も、“上流”でもっと適切に判断していたら、きっと避けることができたはず、ということなのだ。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
あらかじめナイアガラに滝があることを知っていれば、滝に対する備えもあろうが、自身がナイアガラの滝に通じる川に身を置いていることなどわからないことの方が多いのではないか。これを避けるためには、常にアンテナを立ててその決断に能動的に関与することである。「落下」はいつでも、どこでもやってくる。