質問の「三つの効果」②不要な答えは「即削除」する

心に響いた一節を紹介します。
人間には、驚くべき「削除機能」が備わっている。(中略)つまり、脳は何を優先すべきかを考えながら、何を無視するか、何を「削除」するかを一生懸命に判断しているのである。
たとえば、「君も僕と同じで、このプロジェクトにはうんざりだろ」と言われると、脳はプロジェクトのうんざりすることに焦点を当て始め、面白い部分は意識から削除してしまう。すると、プロジェクトの嫌な所が目につき始めて、本当にうんざりした気分になったりする。
一方で、「このプロジェクトはすごい。これが成功すれば世の中が変わると思いませんか」と言われれば、退屈だと思っていたプロジェクトを見る目が変わるかもしれない。
つまり(中略)「人の目には探しているものしか見えない」ということだ。
腹が立った時は、「二度とこういうことが起きないように、この失敗から何を学べばいいのか」と自問自答するのが一番いい。問題そのものに目を奪われるのではなく、失敗を二度と繰り返さないための新たな可能性に目を向けさせてくれるからだ。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
無意識に動く脳、その脳に動かされている人。ならばその「無意識」を「意識的」に制御できればいい。そして失敗は、成功の糧、失敗が大きいほど、成功も大きい。起きてしまった事実よりも、そこから学び取る能力で成功が近づく。