“マイナス感情”を前向きに生かす六つのステップ

心に響いた一節を紹介します。
“マイナス感情”を前向きに生かす六つのステップ
苦痛を伴う感情に襲われた時に、その感情が湧き上がってきたことのメリットを見つけ、そこから学んだことを生かすための六つのステップがある。それを簡単に説明しておこう。

①「本当の感情」を明確にする
切羽詰まった人間は、自分の「本当の感情」が見えなくなることがある。わかっているのは否定的な感情に「襲われている」ということだけだ。
そういう時は、思い詰めずに、一歩下がって自分に問いかけてみよう。
「今自分は、本当はどう感じているのだろうか」
もし一番初めに「怒っている」と思ったら、「自分は本当に怒っているのだろうか。それとも何か別のことをして感じているのではないだろうか。本当は傷ついたり、何かをしくじったと感じたりするのではないだろうか」
と自問し、「本当の感情」を探っていくこと。
(中略)少し時間をかけて、自分の本当の気持ちを明確にすれば、激情に足をすくわれることなく、より冷静にその場の状況に対応できる。
たとえば、「私は今、拒絶されている」と感じたなら、こう自分に問いかけよう。
「私は拒絶されていると感じているのか、それとも愛する人との間に溝ができたと感じているのか、あるいは幻滅を感じているのだろうか。少し居心地が悪いだけなのか」
変身ボキャブラリーには、感情の激しさを瞬時に鎮めるパワーがあることを思い出してほしい。
本当の自分の感情を明確にすることで、「感情」から何かを学び取ることも容易になるだろう。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
感情に振り回されそうな時こそ、自分の「本当の感情」を見つめ直すことの大切さを実感した。怒りや悲しみといった激しい感情の裏に、傷つきや不安が潜んでいることに気づけば、自分を責めすぎることも、人を攻撃することも減るはずである。自問によって感情を丁寧にほどいていけば、状況への冷静な対応が可能となり、結果的に前向きな選択ができるようになる。この習慣は、感情を敵とせず、味方に変える力を育んでくれると感じた。