“マイナス感情”を前向きに生かす六つのステップ②

心に響いた一節を紹介します。(前回続き)
②どんな感情であっても「受け入れる」
誰もが「間違った感情」は持ちたくないと思っている。自分の感じ方が「間違い」だと思うと、他者、そして自分自身との対話にも支障をきたす。どんなにみじめな感情、(中略)、自分の中から湧き上がってきた感情を信じようという気になれば、その感情が前向きに変化していくことを実感できるはずだ。自分自身との葛藤に終止符を打って、解決に向かって前進していることも実感できる。
感情は「悪」だとする姿勢では、激情の波を鎮めることはできない。抵抗すれば、感情はますます勢いを増してくる。
全ての感情をわけへだてなく受け入れること。そうすれば親の愛情を欲しがる子供と同じで、感情もすぐにおとなしくなるだろう。
アンソニー・ロビンスの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
どんな感情も「悪」と決めつけずに受け入れる姿勢こそが、自分自身との健全な関係を築く第一歩である。否定的な感情さえも、自分の中から湧き上がってきた大切な声であり、その存在を認めることで心は落ち着きを取り戻す。感情と和解し、味方につけることで、自己否定から抜け出し、前向きな行動へと自然に導かれていく。感情の波を否定せず受け入れることは、心の成長と癒しへの確かな道である。