質問の「三つの効果」③「自分にできることは何か」だけを考える

心に響いた一節を紹介します。
私には人生の分岐点というべき苦い経験がある。ビジネスのパートナーに二十五万ドルを使い込まれ、会社が七十五万八千ドルの赤字に転落した時のことだ。(中略)今でも会社が続いているのは、周りのありがたいアドバイスのおかげではなく「どうすれば会社を建て直せるか」と自問したからなのだ。
その次の質問は、もっと事態を前向きに捉えものになった。
「会社を立て直し、もう一段レベルの高い、今まで以上に影響力の影響力の大きな会社にするにはどうすればいいか」
よりよい質問をすれば、よりよい答えが返ってくるはずだと信じているからこその質問だ。
とくにビジネスの世界では、質問によって新しい世界が開けたり、思いもかけなかった自分の能力に気付かされたりすることがある。
自分がどういう人間で、どういう能力があって、夢を実現するために何をするつもりなのか。そういう質問が、あなたの人となりを作り上げていくのである。
忘れてならないのは、思い込みのせいで、するべき質問をしないままになってしまうことがあるということだ。周りの人から「絶対に無理だ」と言われれば、「どうすれば会社を建て直せるか」という問いかけをやめてしまう人も多いだろう。
限定的な質問に終始していると、答えも限定的なものしか出てこない。よい質問をし続ければ、必ず良い答えを得られる。
「自分にできることは何か」だけに意識を集中させて質問を考えること。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
ここまで読んで改めて、「質問」の力のすごさに驚いている。「よりよい質問をすれば、よりよい答えが返ってくるはずだと信じている」この信じる力も質問の質以上に重要なものであることが分かる。よい質問をしよう。それはよい答えとしてブーメランように返ってくる。