“レッテル”一つで「現実」はここまで変化する

心に響いた一節を紹介します。
変身ボキャブラリーの効果にまだ疑いを持っている人は、ぜひ自分自身で実験してほしい。たとえば、(中略)「誰々のしたことにひどく腹を立てている」という言い方をする。
私が「あなたは怒っているんですか、それとも傷ついてるんですか」と聞くと、その状況の見方に変化が起きる。その人が「たぶん傷ついてるんだと思います」と言い直した瞬間に怒りの炎は勢いを失っているのが見て取れる。
それと同じで、あなたも自分の感情の高まりを思いがけない形で、鎮めることができるのだ。たとえば、「お腹がすいて死にそうだ」と言うかわりに「小腹がすいたな」と言ってみよう。その瞬間に激しい空腹感が少し治まったように感じるはずだ。
食べすぎの原因の一端は、常日頃の言葉遣いにあることも多いのだ。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
これを聞いて、アンガーマネジメント6秒の法則を思い出した。怒りが湧いた時、瞬間に反応するのではなく、じっと6秒間待ってみるというものだ。たった6秒、されど6秒、それにこの手法をさらに加えてみたらいいだろう。たいていの怒りの炎は、鎮まってしまうだろう。そしてその怒りが滑稽なものに見えてくるはずだ。