自分の望みを全て叶えるにはどのようなタイプの人間になるか考える

心に響いた一節を紹介します。
どのような価値観が必要でどんな項目をリストに加えるべきか。あるいは削除すべきか。例えば、「勇気」のリストを上位に組み込めば、恐怖や失望、挫折感、拒絶に対処する能力にどのような変化が起きるだろう。「陽気さ」の順優先順位を上げてみたら人生もっと楽しめるかもしれない。(中略)
劇的な変化はどんな頑固な人物にも起こる。(中略)奥さんに引きずられるようにしていやいやセミナーに参加してある男性がいた。優先順位を変えること、そして、それによってもたらされる変化について説明を聞いても、「私は自分の価値観を変えようとは思わない」と言い張った。彼にとって一番価値があるのは「自由」だった。人から変化を「強いられる」ことに抵抗し、頑なに変化を拒んでいた。とうとう私は彼に言った。「あなたが変わる必要はないことはわかっています。あなたは自由であることも知っています。ということは、リストにいくつかの項目を自由につけ加えることもできるはずです。あなたの人生の質を高め、究極の運命を切り開いていくのに役立つ項目を加えるとしたら、何を加えますか」
少し考えて彼はこう答えた。「そうですね柔軟性なんかいいんじゃないですか」(中略)この男性が柔軟性を自分の新しい価値観に組み込んだ瞬間、(中略)柔軟性を「人生で一番大切にしたいこと」のリストに組み込んだ途端に、姿勢の硬さがなくなり緊張が解けていった。座り方も変わり、呼吸もずっと楽になったように見えた。顔の筋肉の緊張が解け、表情も変化した。(中略)男性は、人と話す声も柔らかくなり、表情も晴れ晴れとしてきたように見えたし、これまでにはなかった人とのつながりが生まれているようだった。(中略)もはや彼のリストに「自由」という項目はなくなり、妻との仲も非常に親密になっている。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
「自由」を最も価値を置いている人のリストから「自由」がなくなり、それによって幸せを享受している。もしかしたらこのような思い込みにも似たことが起きているのかもしれないと考えた。彼のそのような変容をもたらしたのは、外部からの示唆であった。自分の見ている世界はほんの一部。多くの事柄、たくさんの人に触れることの大切さを改めて感じたのである。そうして得られたことを取り入れれば、まだ見たことのない世界を見ることができるかもしれない。そして自分の大切にしていることを考えてみよう。