“自分の住む世界”を決めるもの
心に響いた一節を紹介します。
そもそもアイデンティティとは何かといえば、自分の個性、他の人とは違う自分独自のもの―よい人か、悪い人か、どちらでもない人か―を明確にするために使う信念のことである。
そして、「自分はこういう人間だ」という確信によって、自分の住む世界の境界線が設定される。たとえば、自分が社交的で、すごい人間だと確信している場合、あなたはそのアイデンティティにマッチする行動を取ろうとするだろう。
自分自身を「弱虫」と見るか「乱暴者」と見るか「派手」と見るか、「地味」と見るかで、自分の能力が存分に発揮できるか否かが決まる。
「君たちには素晴らしい才能がある」と教師に言われた生徒たちの成績は上がるという「ピグマリオン効果」を知っているだろう。(中略)
他人があなたをどういう人だと思っているかによって、他人のあなたに対する反応は変わる。それは本当のあなたとは全く関係ないことも多い。
たとえば、ある人はあなたのことは悪党だと思っている。たとえあなたが正直者で、正しいことをしたとしても、相手は「あいつの行動には、きっと裏があるはずだ」と考えるだろう。
そして、自分にとって大切な人のアイデンティティに対して、自分が恐ろしいほどの影響力を持っていることを忘れてはならない。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
自分が持つアイデンティティが自分や他人が見る自分に対して大きな影響を及ぼすとしたら、たとえそれが誇大であっても、自分にとってポジティブなアイデンティティを持っていた方が、明るい未来が開けてゆくと考えられる。そしてそれは誰にでも簡単に、誰にも迷惑の掛からないことだ。
目が覚めた朝、「今日もできるぞ」「素晴らしい朝だ」「元気だ」「ワクワクするぞ」「最高だ」自分に話しかけてみよう。きっといい一日となるだろう。