人はどんな「境遇」からも立ち上がれる

心に響いた一節を紹介します。
人の心の中にあるヒロイズムの火花は、今にも力強い炎となって燃え上がろうとしている。だとすれば、例えば深刻の度を増すアメリカの路上生活者の問題にどう取り組めばいいのだろう?
現状の変えるための最初の鍵は、より高い水準を目指すことだ。世界一裕福な国アメリカで、まるで「人間ゴミ」のように暮らす老若男女が路上にあふれている現状をよしとするのは、もうやめにすると決断しなければならない。
この問題を解決する二つ目の鍵は、自分の考え方を変えることだ。「そんな大きな問題を解決するために、自分ができることなどない」という考え方を捨てよう。過去の偉大な変革はすべて、「変革できる」と固く信じて行動した個人によって成し遂げられたことを思い出してほしい。 (中略)
背後には必ず個人の思考体系がある。麻薬やアルコールの中毒になって、家を失っても、家賃を払うだけのお金がなくても、家族の絆に恵まれず、不安定な環境で育っても、必ずしも路上生活者になるとは限らない。
路上で暮らす人の多くは「自分は路上生活者」だと考えるが、中には「自分は一時的に住む家がないだけ」だと考える人もいる。そういう人は解決策を模索し、従来のライフスタイルを取り戻す術を見出すに違いない。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
「決断」と「変革」何を決め、何を変えるか。実は、日々の生活の中にもその「決断」と「変革」は起きている。それを意識して行っているか、いないのかが大きな分かれ目なのだ。
過去の変革は「個人」によって成し遂げられたというのも、思い起こせば確かにそうである。「変革できる」を信じてみよう。