「脳」は“感情の強さ”に応じて動く

心に響いた一節を紹介します。
目標達成に向けてせっかく努力し始めたのに、すぐ途中で投げ出してしまうことがある。そんな時は、その目標に対して相反する考えや感情を抱いていることが多い。たとえばビジネスを始めてみたものの、浮き沈みが激しいという場合は、「苦痛」と「快感」という相反する感情をビジネスに結びつけていることが多い。
お金に関する肯定的・否定的な考えや感情(中略)
肯定的な連想としては、経済的自由、贅沢三昧、慈善団体への寄付、幸福、安心、旅行、チャンス、社会貢献といった項目が出てくる。否定的な連想としては、夫婦喧嘩、心配、罪悪感、眠れない夜、大変な苦労、強欲、自己満足に陥る、富だけで判断される、税金といった項目が出てくる。
このように、一つのテーマに対して相反する感情や考えを抱いていると、脳は解釈に困り混乱してしまう。その結果、目標達成に必要な「断固とした行動」がとれず、途中で勢いを失ってしまうのだ。
脳は意思決定をするプロセスで、この行動は苦痛なのか快感なのか、いわば「秤にかける」のである。
脳にとっては「感情の強さ」がとても重要なのだ。
お金に関して肯定的な考えをいくらたくさん持っていたとしても、非常に強烈な否定的感情が一つあると、それだけで脳の秤はマイナスに傾いてしまう。そのため経済的成功は望めないものになるのである。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
一年の計は元旦にありと今年こそと決めたことは、すでに4か月が経過しどのくらいできているだろうか。もはや決めたことも忘れてしまっているかもしれない。
強烈な感情を持つことがその解決に役立つという、また否定的な感情を肯定的に捉える訓練ができていれば、否定が軽くなるもしくは肯定に移動し、肯定の方へ秤が傾くのではないか。脳の秤を思い出し、否定が優勢になれば、肯定を増やす意識を持てばいい。