「ひどい口喧嘩」は「活発な討論」と言い換えてみる
心に響いた一節を紹介します。
こんなことを言うと、「それは詭弁だ。言葉をいじくってどうなるんだ」と思われるかもしれない。たしかに、違う言葉を使うだけなら、経験そのものが変わることはない。
しかし、いつもの感じ方を変えるような言葉を使えば、すべては変るのである。変身ボキャブラリーをうまく使えば、悪循環を断ち切り、いつも微笑みを絶やさない自分でいられ、心の状態も安定する。そして、もっと理にかなった質問ができるようになる。
(中略)
ことばのパワーを自覚してからは、「ひどい口喧嘩」ではなく「話し合い」とか「活発な討論」と言い換えることにした。「活発な討論」をする時は、ただの口喧嘩とはまったく違ったルールが働くし、気持ちの持ち方も違ってくる。
それから七年がたつが、「口喧嘩」という言葉から連想する激しい感情をぶつけあうようなことはしなくなった。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
これも言葉の持つ力、もはや魔力といってもいいかもしれない。言葉を変えるだけで、無意味で気持ちの消沈する「喧嘩」が、発展や新たな展開が望める「討論」になるわけだ。意識してよい言葉を集め、使うことにしよう。感じ方を変えて、すべてを変えてゆこう。