感情は”身体の動き”によって作られる

心に響いた一節を紹介します。
人間の気持ちは、全て身体の動きによって引き起こされる。ほんのちょっとした顔の表情や身振りの変化がものの感じ方だけでなく、考え方や行動の仕方にも影響を与える。言い換えれば、「自分の人生をどう評価するか」にも影響してくるのである。
(中略)退屈でくそまじめなオーケストラの指揮者になったつもりで、腕をリズミカルに振ってみよう。非常にゆっくり、気持ちを高ぶらせることなく、「こんなことは、いつでもやっている」という感じで腕を振る。その時、いかにもつまらなそうな顔をすることもお忘れなく。どんな気分になるだろう。
次は、おもちゃの猿のように猛スピードで手を叩き、馬鹿みたいにニヤニヤしながら大声を出してみよう。胸、のど、口を通る空気の動きで、感じ方が変わるはずだ。身体と声帯に感じる動きとスピード感が一瞬にして気持ちに変化をもたらすのだ。
すべての感情は、姿勢、呼吸法、身体の動かし方、顔の表情といった特定の生理と結びついている。どういう気持ちの時に身体がどういう状態になるかがわかれば、身体の状態を変えることで感情をコントロールできる。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
同じことに向き合うのにも、「つまらなく」やれば「つまらない」ものになりやすく、「楽しく」やれば「楽しく」なりやすい。以前、笑いヨガの講座でジブリッシュ(ニコニコと意味のない言葉を発していく)を体験したが、その時も、身体がなぜか暖かく、とてもいい気持になった。まさしくそれを思い出した。姿勢、呼吸法、身体の動かし方、顔の表情に意識を向けてみよう、だって人生の評価まで変わるのだから。