“空手の達人”に教わった精神集中のコツ

こころに響いた一節を紹介します。
身体の動かし方一つで、もの感じ方を変えることもできる。数年前、ある経験によって私の人生が大きく変わった。それはカナダで、空手で角材を割ってしまう男性に出会った時のことだった。
(中略)私は、彼と同じように身体を動かせるようになるまで、繰り返し練習した。とことん精神を集中し、「私にもできる」という念を脳に送り続けた。(中略)私も角材をバンバン割れるようになったのである。
なぜ、こんなことが可能になったのか。それには三つの要素があった。
①厳しい基準を自分に課し、自分には不可能と思っていたこと(角材を割ること)を「達成しなければならない目的」として掲げた。
②私自身の感情の状態を、「成功への確信」へに満ちたものに変え、自分の能力に対する自信を深めた。
③角材を割るという「結果」を出すための“具体的な手本”が目の前にあった。
この体験によって、「身体中に力が漲り、自信が湧いてきた時」の感じ方が変わった。「角材を割る」時の、集中力が高まり自信に満ちた時の自信に満ちた気持ちを他のことにも利用・応用するようにした。すると、次々に「不可能を可能にする」ことができたのだ。また、優柔不断な態度や恐怖心をも克服できた。
(中略)
「不可能を可能にする」という体験があると、人生の目標を達成するために必要な“確信”を持つことができる。(中略)「成功への確信」を組み込んでいるからだ。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
無理と思えることも、精神集中によって成し遂げられる。日本には、空手、禅、茶道といった素晴らしい文化があり、またそれに通じるものがあるように感じた。そして3つの要素と一見簡単には見えたが、はたして、よく考えてみると②はとても難しく、翻って①を考えるとそれすらとても難しく思えた。まずは心を落ち着かせ、「目的」をじっくり考えよう。時間がかかってもいい。ゆっくり、マイペースで。