自分の力の及ばないルールを設定していないか
心に響いた一節を紹介します。
一つ、説得力のある実例を挙げておこう。 TWDセミナーが始まったばかりの頃に参加していたローリーという女性の価値観を(中略)一目見た限りでは、素晴らしい価値観のように見える。この人はきっと愛情深く、健康で、自由を大切にする人だろうと、誰もが思うことだろう。しかし、もっとよく見てみると、いくつかの問題が浮き彫りになってくる。三番目には安全四番目は自由とある。この二つの価値観を両立させるのは容易ではない
1愛 2健康 3安全 4自由 5成功 6受諾 7卓越性 8調和 9尊敬 10一貫性 11正直 12楽しむこと
実際、ローリーは、大きな苦痛を味わっていた。彼女はあらゆる意味において不満だらけで、文字通り、世捨て人の様に引きこもっていた。何人かのセラピストに相談したが、原因は分からずじまいだった。
彼らは彼女の行動、恐怖心、感情に働きかけるだけで、彼女がどのような経験、出来事を「苦痛」と結びつけているのか全く検討していなかった。
そこで私は、
「あなたが○○○と感じるためには、どんな出来事が必要ですか」という質問によって、彼女の価値観に関するルールを一つずつ導き出していった。
たとえば、「あなたが愛を感じるのは、どんな時ですか。愛を感じるためには、どんな出来事が必要ですか」という質問に対して、彼女は、「自分で愛を勝ち取ったと感じる時です。私が出会った人全員が、私の信念を全て受け入れ、認めてくれたと実感できた時、ということです。自分が完璧でないと、愛されていると思えないのです。私は良妻賢母でなければなりません」
と答えた。(中略)彼女が自分で定めたルールでは、自分の力の及ばない複雑な基準を満たさない限り、「愛を感じること」はできなくなっているのだ!
「すべての人が自分の考えを受け入れてくれない限り、愛を感じることができない」としたら愛されていると感じることは、ほぼ不可能だ。人はそれぞれ考え方が違うのだから、彼女が不愉快な気分になる可能性は、人の数と同じだけあることになる。
アンソニー・ロビンズの自分を磨く アンソニー・ロビンズ
このように不可能なルールを、基準を、ハードルを自ら作っていやしないか。うまくいかないと感じるときは、その傾向があると思う。もっと楽になってみよう。ハードルを越える喜びを感じよう。●●はできないというよりも○○ならできると考えよう。その方がずっと楽しくなる!