“苦い感情”こそ大切なメッセンジャー 十の感情④怒り
心に響いた一節を紹介します。
④怒り—「ルール、規範が侵害された」という叫び
怒りには、ちょっとしたイライラから腹立ち、憤慨、激怒、激高まで、すべてが含まれる。怒りに秘められたメッセージは、人生のよりどころとしているルールや規範が、誰かに(時には自分自身という場合もある)侵害されたということである。
「怒り」という感情の解決策
①相手を完全に誤解している可能性もある。もしかしたら、相手はあなたが何を大切に思っているのかを知らずにいるだけかもしれない。
②たしかに相手はあなたのルールを破ったかもしれないが、どれほど思い入れがあろうとも、あなたの規範がただし必ずしも正しいとは限らないと知るべきである。
③怒りを抑えるには、「このことから何を学ぶべきか。どういうふうに説明すれば、このルールの重要性を理解してもらい、二度とこのルールを破らず、私に手を差し伸べてくれるだろう」と自問し自答する。
それでも腹が立つなら、自分の認識や行動を変えてみる。
たとえば、(中略)相手に直接言ってみる方法もあるだろう。しかし、怒りが収まらない時や、自分の決めた規範を相手が守ってくれない時は、欲求不満になる。
アンソニー・ロビンズの運命を動かす アンソニー・ロビンズ
怒りという感情は、自らが大切にしている価値や規範を守りたいという強い思いの表れであった。相手を誤解している可能性や、自らの規範が必ずしも正しいとは限らないという「視点」を持つことで、怒りを冷静に見直すことができる。相手に伝える工夫や、自身の認識を柔軟に変える姿勢を持てば、「怒り」という感情も、学びや人間関係の成長へとつながる貴重な契機となるという発見ができた。