信念のもとに

心に響いた一節を紹介します。
昔の商人は、“店是とのれん”というものを、ずいぶん大事にした。ときには、自分の生命よりもこれを大事にした。(中略)
時代は変わった。人の考えも変わった。しかし信念に生きることの尊さには、少しも変わりはない。いや今日ほど、事をなす上において信念を持つことの尊さが痛感されるときはない。為政者に信念がなければ国がつぶれる。経営者に信念がなければ事業はつぶれる。そして店主に信念がなければ店はつぶれる。誇りを失い、フラフラしているときではない。
正しい国是を定め、誇りある社是を定め、力強い店是を決めて、強い信念のもとに、自他ともに確固たる歩みをすすめたい。そこから国家の、事業の、お店の、そしておたがい個々人の真の繁栄が生み出されてくると思うのである。
道をひらく 松下幸之助
とかく普段の仕事に忙殺されていると、自分を見失いがちである。信念は何か。ふと立ち止まって考えよう。私は、「人と組織を健康にする専門家」として「ありがとう」をたくさん創り出すことを決めた、決めていた。迷ったときはここに戻って来よう。たとえ一瞬でもここに帰ることで、自分の確固たる歩みにつながるはずだ。

この「言葉」から

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