ピンとくる
心に響いた一節を紹介します。
(前段略)人工衛星の構造がいくら複雑だと言ってみても、所詮、人間の人体の神秘さにはかなわない。見方によっては宇宙の広大さ、神秘性、そのまま人間の身体に再現されていると言っても良いであろう。
それほどに複雑で、それほどに大きい。にもかかわらず、足の先を針の先でちょっとつついても、頭にすぐピンとくる。すみずみにまで神経がこまかく行き届いて、どんなところどんな小さな変化でも、間髪を入れずに頭に知らせる。だから機敏にして適切な行動もとれるわけである。
人と人とが相寄って作った組織。商店、会社、いろいろの団体。一番大きいのが国家の組織。それらの末端をちょっとつついてもすぐにピンとくるかどうか。間髪入れずの反応が示せるかどうか。合理化といい生産性の向上といっても、本当はこの間髪入れずの反応が示せる体制から生まれてくるのである。本当の意義はこのピンにある。(後段略)
道をひらく 松下幸之助
多くの方と接する機会があるが、往々にして業績を残している人の反応は早いと感じる。会社やコンサルの先輩からもまずは反応することで相手を安心させることと教わった。そう言った彼らもまたハイパフォーマーであった。
相手の期待の70%いや半分でもいい、反応は早い方が断然いい。遅い120%より早い70%である。ピン、ピン、ピン!と動作しよう。きっと未来が開けてゆく。