ファンがある

心に響いた一節を紹介します。
ファンというものはありがたい。相撲でも、それがひいきの力士であったなら、勝てば勝ったで無性に喜ぶし、負ければ負けたで心から同情する。欲もなし得もなし。相手のどこかに、自分の好むよさを見つけて、そのよさにただ懸命に応援するのである。(中略)
考えてみれば、私たちにもまたファンがある。芸能界だけではない。個人にも、お店にも、また会社にも、それぞれにそれぞれのファンというものがあるのである。そして陰に陽に力強い声援がおくられているのである。
おたがいに、この事実を改めて認識し直したい。そして、このありがたい自分のファンをもっと大事にし、その好まれている自分のよさを、精いっぱい伸ばすようにつとめたい。そこに個人の、お店の、そして会社の繁栄の鍵がある。
道をひらく 松下幸之助
「あばたもえくぼ」。好きな人であれば、「あばた(顔のボツボツのくぼみ)」も可愛い「えくぼ」に見えるというたとえを思い出した。感染症の影響で、あちこちで無観客試合やレースとなっているが、選手はそのモチベーションを保つのがとても大変だという。
自分にはどれだけのファンがいるのだろうか。自分のことを大事に思ってくれる人がいることに感謝し、自分もまたいいファンであり続けたい。

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