わが身につながる

心に響いた一節を紹介します。
何でもかんでも、悪い事はすべて他人のせいにしてしまったら、これほど気楽なことはないだろう。全て責任は相手にあり、都合のわるいことは知らぬ存ぜぬである。(中略)
人と人とが相寄って暮らしているこの世の中、どんなことに対しても、自分は全く無関係、自分は全く無責任―そんなことはありえない。一見何の関係もなさそうなことでも、回り回って我が身につながる。つながる限り、それぞれに深い自己反省と強い責任感が生まれなければならないであろう。
すべてを他人のせいにしてしまいたいのは、人情の面ではあろうけれども、それは実は勇気なき姿である。心を弱き姿である。そんな人びとばかりの社会には、自他ともの真の繁栄も真の平和も生まれない。お互いに一人前の社会人として、責任を知る深い反省心と大きな勇気を持ちたい。
道を開く 松下幸之助
他人のせいにしてしまう。一番簡単だが、実は巡り巡って自分に返ってくる。最近、活動しているグループで同じような光景を目の当たりにした。結果他人のせいにしていた人は、自分のところに返ってきてしまった。しかも他人の批判・非難が膨れて、何倍にもなって返ってきた。まさにこの言葉通りの光景だった。
「他人のせいにするは、勇気なき姿」、勇気をもって自分を変え、それがきっと他人も変えるきっかけになることだろう。自戒を込めて。

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