もっとも平凡な
心に響いた一節を紹介します。
朝起きたら顔笑う。家の前をはいて水を打つ。しごくあたりまえのこと。
ものをもらえばありがとう。お世話になったらすみません。とりちらかしたら、あとかたづけ。別にむつかしい理屈も何もない。(中略)ところがこれに理屈がつく。(中略)平凡なことが何やらむつかしいことになって、何をすべき右往左往。そんなことが、きょうこのごろはあまりにも多すぎはしないか。
それもこれも、つまりは自分なりの都合の良い道を求めてのことであろうけれども、自他ともの真の繁栄の道は、本当はもっと平凡なところにある。みんなが納得するしごくあたりまえのところにある。別にむつかしく考える必要はないのではないか。
もう一度考え直してみたい。水は低きに流れるように、夏がすぎたら秋が来るように、自然の理にかえって、もう一度素直な心で考え直してみたい。
道をひらく 松下幸之助
あたりまえのことをあたりまえに考える。難しくなっているのは、そこに理屈がついているから。なるほど。難しいのではなく、難しくしている。物事を素直な心で考え直すと、絡まった糸が解れていくのか。まずはあたりまえに立ち返り、それを実践しよう。今日もまた、目の前が明るくなった。ありがとうございます。