知恵の幅

心に響いた一節を紹介します。
賢い人と愚かな人と、その間にはたいへんな差があるように思うけれど、もっと大きな自然の中から見たならば、それが人間である限り、賢さにも愚かさにもおのずから限りがあるわけで、どんなに賢い人でも、神や仏ほどの知恵もなければ、どんなに愚かな人でも、本当は犬猫に劣るというほどの人もいない。
九十九パーセントまで、大自然から与えられ、大自然の恵みをうけているこの人間の身体である。心である。自分で自分が思うようになるのは、実はホンのわずかである。
そのわずかな違いの幅の中に、さまざまの人があり、さまざまの生き方がある。いささかの賢さを誇り、些少の愚かさを卑下してみても、何のほどのことがあるのであろう。(中略)
わずかな人間の知恵の幅である。賢さの中にも愚かさがあり、愚かさの中にも賢さが潜んでいる。(後略)
道をひらく 松下幸之助
大宇宙、大自然から見た時には、人間の知恵の違いなどわずかであるという。心を常に平静に保ち、自身や他人、社会の賢さの中に愚かさを感じ取り、愚かさの中に賢さに気づくそうしたことができることが大切なのである。大宇宙から見ると、きっと我々の世界も電子顕微鏡で見る微生物やウィルスと同じなのである。

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