力をつくして


心に響いた一節を紹介します。
どんな仕事でも、一生懸命、根かぎりに努力したときには、何となく自分で自分をいたわりたいような気持が起こってくる。自分で自分の頭をなでたいような気持になる。
きょう一日、本当によく働いた、よくつとめた、そう思うときには、疲れていながらも食事をおいしくいただけるし、気分もやわらぐ。ホッとしたような、思いかえしても何となく満足したような、そして最後には「人事をつくして天命を待つ」というような、心のやすらぎすらおぼえるものである。(中略)
この気持ちは何ものにもかえられない。金銭にもかえられない。金銭にかえられると思う人は、本当の仕事の喜びというものがわからない人である。仕事の喜びを味わえない人である。喜びを味わえない人は不幸と言えよう。
事の成否も大事だけれど、その成否を越えてなお大事なことは、力をつくすというみずからの心のうちにあるのである。
道をひらく 松下幸之助
人生いろいろなことが起こる、その出来事の一つひとつに力を尽くす。たとえ、100パーセントは無理であれば、力を尽くしているような意識を向ける。
意識を向けることが、その出来事を成功に導いてくれる。今この瞬間も。大切にしてゆきたい考えである。そして今日も過去最高の一日にしよう!

この「言葉」から

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