何でもないこと

心に響いた一節を紹介します。
何事においても反省検討の必要なことは、今さらいうまでもないが、商売においては、特にこれが大事である。
焼芋屋のような簡単な商売でも、一日の商いが終われば、いくらの売上げがあったのか、やっぱりキチンと計算し、売れれば売れたでその成果を、売れなければなぜ売れないかを、いろいろ検討してみる。そして、仕入れを吟味し、焼き方をくふうし、サービスの欠陥を反省して、あすへの新しい意欲を盛り上げる。これが焼芋屋繁昌の秘訣というものであろう。(中略)
何でもないことだが、この何でもないことが何でもなくやれることは、やはりかなりの修練が要るのである。
平凡が非凡に通づるというのも、この何でもないと思われることを、何でもなく平凡に積み重ねてゆくところから、生まれてくるのではなかろうか。
道をひらく 松下幸之助
「継続は力なり」好きな言葉である。仮に毎日1%何か改善したとしよう。毎日続けると2倍の効果となるのにわずか70日、1年後には378倍、2年後には1428倍の効果となる計算だ。何でもないことをコツコツ、コツコツ続けられる、それは企業も人にとって、とても大きな「強み」である。

この「言葉」から

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