日に三転す

心に響いた一節を紹介します。
この宇宙に存在するものは、すべて刻々に動いている。万物流転、きのうの姿は、もはやそのままではきょう存在しないし、一瞬一瞬をにその姿を変えつつある。いいかえれば、これはすなわち日に新たということで、日に新たな生成発展ということが、この宇宙の大原理であるといえよう。
(中略)
人の考えもまた同じ。古人は「君子は日に三転す」と教えた。一日に三度も考えが変わるということは、すなわちそれだけ新たなものを見いだし、生み出しているからこそで、これこそ君子なりというわけである。日に一転もしないようではいけないというのである。
おたがいにともすれば、変わることにおそれを持ち、変えることに不安を持つ。これも人間の一面であろうが、しかしそれはすでに何かにとらわれた姿ではあるまいか。一転二転は進歩の姿、さらに日に三転よし、四転よし、そこにこそ生成発展があると観ずるのも一つの見方ではなかろうか。
道をひらく 松下幸之助

「朝令暮改」は、為政者の命令の変わり身の早さを揶揄した言葉ですが、最近は、「朝礼朝改」も当たり前になってきました。それだけ、変化に激しい時代を生きているという事です。ここで大切なのは、変化におそれを成さず、それを受け入れ、常に新しいものを生み出すエネルギーをもつことです。ますます多様化する社会において、変化への対応は、むしろ防御に通じます。

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