同じ金でも

心に響いた一節を紹介します。
同じ金でも、他人からポンともらった金ならば、ついつい気軽に使ってしまって、いつのまにか雲散霧消。金が生きない。金の値打ちも光らない。
同じ金でも、アセ水たらして得た金ならば、そうたやすくはつかえない。使うにしても真剣である。慎重である。だから金の値打ちがそのまま光る。(中略)
金の値打ちを生かして使うというということは、国家社会にたいするおたがい社会の一つの大きな責任である。義務である。そのためには、金はやはり、自分のアセ水をたらして、自分の働きでもうけねばならぬ。自分のヒタイのアセがにじみ出ていないような金は、もらってはならぬ。借りてはならぬ。
個人の生活然り。事業の経営然り。そして国家の運営の上にも、この心がまえが大事であろう。
道をひらく 松下幸之助
ヒタイに汗して稼いだ金はとても大事だ。コンサルの現場でも、無料の相談、コンサルティングで派遣された際によくある例であるが、経営者の真剣味が少ないと感じることが多いという。自身の稼いだ金で依頼する相談には魂がこもっている、一字一句、一挙手一投足漏らさず取り入れようと真剣である。
汗のにじんだもうけたお金で生活をする、事業をする当たり前のことだが胸に刻もう。

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