身にしみる
心に響いた一節を紹介します。
(前文略)身にしみるということは、尊いことである。ありがたいことである。ものごとをキチッと誤りなくなしとげるためには、事の大小問わず、そこにやはり身にしみる思いというものが根底になければならないのである。
(中略)あの豪壮華麗の大阪城が、諸事不便なあの時代に、わずか一年半で築造されたという。その大業の根底には、築造に従事した人びとに、ヘタをすれば首を切られる、やり通さなければ首がとぶとい生命をかけた真剣さがあったのである。そのことのよしあしは別として、生命を失うかもしれないということほど、身にしみるものはない。
おたがいにともかくも、今日一日の仕事をつづけている。ともかくも一生懸命であろう。しかし今一度、本当に身にしみる思いで仕事の自分の仕事をふりかえってみたい。
道を開く 松下幸之助
人と同じ一緒に仕事をする機会があるが、どうしてこんなに考え方に差があるのだろうかと考えさせられる。やはりそこには「真剣さ」が感じられるかどうかである。
自分が、今一度「真剣」かどうか、反面教師の力も借りて、考え直したい。